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春近し


皆様、如何お過ごしですか?
北鎌倉は、ほんのり春の陽気となりました。
なにかとせわしなく過ぎた2月でしたが、御陰様で店内は商品で溢れております。
画像は、先日、雨の日に、お向かいさん(侘助)から撮影したものです。

行灯の明かりに惹かれて御来店頂く方も多かったですね(寒かったですからね〜)

先日、顧客様とこんな話をしました。
「かれこれ私と山崎さんも知り合って4年ですよ」
と、同世代の女性から、ときめく目で訴えられ・・・。
なんでしょう。唐突に・・・。
ドキマギしていたら
「別に結婚を迫ってる訳じゃ〜ないんですから(爆笑)オドオドしないで下さいよ」
と。

一瞬、世の男性方の気持ちがわかったかもしれません。

知り合って○年。

と、改めて言われると、一瞬、う〜んと妄想に耽ってしまいませんか?

うちの顧客様は、どちらかと言うと、とっても真面目な方が多く感じます。

一年毎に成長を感じさせる顧客様方には、いつも、いつもお世話になっております。

その方は、こ〜続けました。

「山崎さん。私、4年前に希に入ってきた時よりも変わりましたよね?」

私が、う〜んと唸ると同時に

「最近、物を見る目が違ってきた感じがするんです」

具体的に聞いていくと、古美術品だけに対してだけではなく、全般的に造る人の気持ちになって目の前の物を見るようになったとか。

私は、大きく頷きました。
「Nさん。それですよ。それ」

Nさんは、ニヤリと笑い
「そこですよね。そこ」

奇妙な三十路女同士の空気が流れました。

物の前後を、ふまえた上での我が行動。

「感謝ですね」
「感謝です」

気持ち悪い2人でしたが、誰も他にはいなかったので、私達は、この瞬間、救われております。

Nさんは、とっても真面目。
非常に真面目。

又、他の顧客様方も、常々、古美術品を繁々と見入っている時には、哲学をしている御様子。
たくさんの便りが手元に届きますが、皆さん、本当に心底、お持ちになられた品を愛していらっしゃる御様子がうかがえます。

私が1番嬉しい言葉
「山崎さんから、あれを買って、良かった〜♪」

私の内心は、この時、ガッツポーズでございます。

こちらを書かせて頂いている間にも顧客様はいらっしゃいます。

「古伊万里。良いですね〜♪あの肌♪あのツヤ☆」
と、先程いらっしゃった方の御言葉です。

このように、言葉では伝えにくい表現があり

「あの光をあてた時の、あれだよ。あの、なんとも…う〜ん。あれ。色?って言うの?」

と、ま〜、店内では常に、このような感じなのですが。

今まで古美術品に触れた事のなかった方々でも、お持ちになられると、そ〜ですね、だいたい1ヶ月以内に「良いですよ〜。なんとも言えぬ、あの・・・あれですよ。山崎さん」と言った言葉を頂きます。

「造った人は、まさか平成の今、僕が手にするとは思いもしなかっただろ〜ね」

とか

「ちゃんと描いてるつもりなんでしょうけど、あれは〜白鷺には見えない。そこが良い」

とか

「整った器よりも、このゆがみが、たまらなく洒落ているんだよね」

とか

「ちょっと、これ。何?コウモリ?え?魚?」

頭の回路は想像を膨らませる一方で、辿り着くのが

「なんだか理解出来ないけど、ニュアンスとして良い味出してる」

とか

「微妙な色合いですけど、これは狙って出した色ではないですよね。素敵☆」

とか

穴が空く程、商品をジッと見つめる方々のお姿には凛々しさ漂っております。

ただ、この季節。

いつもは凛々しい顧客様方の中には花粉症に悩まされつつ御来店される事が多くなりまして、ティッシュの箱を脇腹に抱えながら

「いいね〜(グジュグジュ)やまはひは〜ん。これ、ゆずってえ〜」

と、その状態で、そこまで。。。

と敬意を抱かなくてはならない所、90%以上「休めよ」と言ってしまう事柄も多くなります。

このように春になりますと、皆さん足繁く通っていただき、有難い限りでございます。

お気に召す品がございましたら、お早めに、お声掛け下さい。

売約済みの札がかかっていて泣かれても、それは『御縁』ですから・・・としか申し上げる事は出来ません。

先日、円覚寺で「おしるこ」をいただきながら思いました。

「春は、も〜来ています」

「あんみつ」にすれば良かった・・・ってだけの話でした。




追記

今、ちょこっと、お客様を見送って表に出ましたら、バイクにまたがり、こちらに笑顔を投げかける方が

「いつも、ここを(ウィンドウ)を見て、心を豊かにしてから帰っているんです。有り難う」

と、言われました。

いや〜。

『嬉しい』

久々にキュンッと致しました。


春ですね〜♪