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鎌倉観光シーズン到来
朝夕涼しくなり過ごしやすい季節となりました。
鎌倉観光へ訪れる方々も増えつつあります。

先日、このようなお手紙を頂きました。
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短刀を購入させて頂いた者です。
いつも色々と教えて下さり、ありがとうございます。
骨董品を毎日眺め撫でておりますと我が身の一部になっていく心地がします。
これが愛着なのでしょうか。
「買いたい」と思った品は遠ざかり「買う」と思った品は手に入る。
ほとんど一瞬で決まるモノとの出会い。魅力あり過ぎです。
また伺います。
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と、こちらのお手紙を頂戴した時に、とても嬉しく感じました。
所有する事への心意気。
人との御縁も、同じように、歩み寄って距離を近づける毎に理解しようと努める個々の心。
古美術品の醍醐味は、所有するに価する人物に成長していたと言う、己を知る作業とも成り得る。
素晴しい事に、お気付きになられた事に敬意。
こちら側が感じる、気付く事の出来る感性を持ってこそ、知る事の出来る事が世の中にはたくさん存在するかと思います。

よく、殺伐とした生活に疲れた・・・等と仰って御来店される方も多いのですが、潤いを感じられる感性がなくては、これは埋め様の無い心境。

先日も仙台から真先に当店に御来店頂いた方が「これなんだよな〜。言葉じゃ〜ないんだよな〜」と、完全に独り言でしたね。

牡丹蛸唐草文様伊万里角皿を繁々と手に取り眺めておりました。

古美術の面白さと言えば、手に取り拝見出来、又、それを活用出来る部分が代表的ですが、更に深く、歴史を感じる事も出来る。
心の教養とでも申しましょうか。

「自分が良ければそれで良い」と言う人が世の中には存在します。
自我を愛する事は大切な生き様でもございますが、この古美術と接する事により「自分だけ」と言う思想を振り払わない限り、その先は感じる事が出来ないと言い切ります。

文化を継承する事の意味。
それは人として生きる為に必要な要素が沢山含まれております。

しかし、最近は、若い世代の方々に愛用されるようになったように感じます。
「大人が教えてくれないから」から「自分で考えよう」とする若者。
まだまだ日本の未来は明るいようにも時に感じる事が出来る店内。

「日本人はね〜。アジア1有能な力を持ってると信じてきた」
と仰ったのは、近所にお住まいの大手企業の幹部を経て現在は日々御自身の病と向き合い賢明に我が道を歩んでいらっしゃる男性。
「こ〜いった物を大切に残してきたけど、この先、その心を受継ぐ人は、どれぐらいいるものなのかね〜?」
たまに散歩の途中で私に、こればかり問いかけ続けております。

語らない物から、何を感じ取るのかは個人の自由でもあります。

ですが、まず、そこに「これまで残してくれた事」への「感謝」の気持ちがあってこその古美術品や、思想。

そのように考えますが、とにかく「楽しんで」頂けたら、何よりでございます。
「如何に楽しむか」が、物から教わる御自身の感性の度合い。
挑戦とも呼べる、古美術品との共存。

それぞれの時代を経て来たものでございます。
是非、その手に取って、粋な心意気を感じて下さい。

秋の北鎌倉で、お待ち申し上げます。