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O様 男性
865.jpg「希」店主、山崎亜希子さま、こんばんは。
新年のご挨拶もしておりませんが、その後いかがお過ごしですか?

深々と冷える毎日ですが「気分だけは春にしよう」ということで
今日は朝から早咲きの桜とレンギョウを5点生け込みました。

先日の「声」では初期伊万里のせっかくの蜻蛉・葡萄の染付が隠れてしまっていたので
今日は文様との調和を意識してみましたが、どうでしょうか?
※こどもケータイのカメラなので画質・手ブレはご容赦を<(_ _)> 

864.jpgそれぞれの器に合うよう、重厚から軽快までいろんな花態で生け込みましたが
やっぱり「希」さんで買った器が勝っちゃうんですよね(笑)
あの「10代」今右衛門の水差しもちょうど季節ですし、
伊万里大皿もトンボが春を運んでくるようです。




「器節一如」(きせついちにょ)を目指す「華道 O 流宗家」(笑)としてこれからも末永くお世話になり続けます♪

866.jpg

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今朝、Oさんからメールが届いておりました。

以前も「お客様の声」にて御紹介させて頂きました。
再度改め、有難うございます。

春の芽吹きを感じさせる花と器が、とても調和がとれておりますね。和やかな雰囲気が伝わります。

初期伊万里(1600年代初頭)の大皿に描かれている葡萄が今回は良く見受けられますね。
修復の跡が、不思議と模様に見えるのはOさんの腕でしょうか!
自然とそこにある物としての存在感は、葉の落とし方からも違和感無く、静寂な時と春の訪れが、ひっそりと表現されており品格を感じます。

十代今右衛門の水差、確か小鳥が鶴首部分に一羽いた記憶が…。

(以下、今右衛門の本を取り出してきました)

17世紀末に輸出用ボトルにヒントを得た作品との事です。
〜省略〜図柄はこんにち柿右衛門様式と呼ばれている江戸中期の輸出用デザインとの事。


ふっくらとした形状に凛とした首の口が、ちょっとつまんである可憐な作です。
こちらの水差を御覧になられた方の多くは女性的な曲線美が優しい雰囲気ですねというような表現をされておりました。

割と花との調和が難しいとされる絵柄入りの器ですが、こちらの水差には少量の草花をさりげなく生けると互いを活かし合う効果が出ます。

Oさんの仰る通り、今後も「器節一如」を目指し、色々な草花の演出を手掛けて欲しいと思います。


最近の生け花で、よく耳にするのは「器を活かせない」展示会が増えたと仰る方が多く、時々街中で目にする生け花でも、器よりも花だけが前に出る表現が多く見受けられます。

生け花で難しいのは枝や葉を差し引く作業の中で、今、目の前にある枝を切り落とす事により、器との調和ももちろんですが、その空間にどれほどの効果が齎されるかを思考する時間がございます。

出来る限り、自然にあるそのままの状態を活かしたいとも思いますが、枝を差し引いた後の潔い立ち姿を拝見していると、足し算よりも引き算のセンスが結果を出します。

また、御得意の哲学のような方向に話が進みそうですが、差し引くセンスを日常にも取り入れられたら、なにもかもうまくいく結果に導かれる事も…あるかと存じます。

全体を捉えて、そして一つの作業に対しての結果までも想像出来る、余裕が生ける人にも空間にも時間にもあってほしいな〜と、この御時世を生きる者として感じております。

Oさんの作品。
潔さよりも寄り添う優しさを感じました。

お人柄が何に対しても出るのは、これは生け花だけではございませんが、御自身の表現という意味では、Oさんの求める優しさがバランス良く表されていると御見受け致しました。


今後とも、宜しくお願い申し上げます。

(2/11にいただいたメールより)