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千葉県 T様 女性 no.2

686.gif山崎様


こんばんは、Tです。
お品物、無事受け取りました。ありがとうございました!
南国出身の子をお迎えするからには、最初は夏の花だろう!ということで
うきうきヒマワリを買ってまいりました。



「これは!」という出来では全然ありませんが(笑・なんか思ってる角度と違う…;)、
記念すべき最初の1枚ですので、薩摩ちゃんの近況代わりにお送りします。
ちょっと時間がなくて、ほかにいろいろ写ってる状態ですみません;
ほんとは太陽光で撮影したいんだけど、夜なものでフラッシュ;;
100年単位の時を超えてきた花瓶と、数日〜せいぜい2・3週間の命のお花。
不思議な取り合わせだなぁ……。
あ、ところでお店では花瓶との対話に気を取られて聞き逃したのですが、
この子たち(よく考えれば相当年長ですが!)の生まれっていつですか?

お客様の声で、1コ前の記事の蛸唐草の角皿、すっごくキュウリ似合いますね!
お皿を1時間お水につけておく、ってのもポイントなんでしょうか?
模様があるお皿に対して、かつてない衝撃を感じました。
食べ物を載せた方が、やっぱりお皿も生き生きするものなのかしら。
次、お店に伺ったときは、また新しい目でみんなを見ることができそうです。

100年先の骨董を作る(というとちょっと語弊がありますが)ことを考えると、
現代の作品を買うのも大事かな、って思ったりもします。
私が買った作品じゃなくても、そのお金で職人さんがご飯を食べて30年先に
傑作が生まれるかもしれないし!
投資は投資でも、可能性への投資かなぁ。まぁ、ささやかですけど。

なので山崎さんが「これは!」と思う作り手さんがいたら、オススメしてください。

取り急ぎ、ご報告まで。

T.S

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早速、花を生けて頂き嬉しく拝見させて頂きました。
薩摩(現在の鹿児島県)は、主に献上品として譲渡されておりました。
Tさんがお持ちになられた薩摩の花器は江戸幕府が滅びてから、まもなく迎える明治時代の物でございます。
象牙色の肌には貫入と呼ばれる細かなヒビのようなものが見受けられるかと思います。
こちらは薩摩焼ならではの技法であり、窯の中でパキパキと音をたてて入ります。
現在の鹿児島県串木野では当時の面影を今でも拝見出来るようになっております。
歴史を遡れば豊臣秀吉が朝鮮から陶工を連れて日本国に戻り、薩摩焼と呼ばれる象牙色の肌を特徴とする焼き物が出来ました。
今でも当時の血筋を引き継がれた方が、その技術と技の伝統を継承されております。
沈壽官が有名です。
明治に時代が変わると海外へ出品され高い評価を受けました。
画像では少々わかりずらいかと思われますが、こちらの花器の胴より上の肩の部分にあたるフチに繊細な彫が施されております。
絵付も繊細で多彩な彩りが目に鮮やかです。

薩摩の壷・花器とお聞きになると一見、花を生けにくいイメージが定着しておりますが、こちらの花器のように地肌となる部分を広く構図として取ったものは、現代に通じるシンプルな余白の美がございますので、花を活き活きとさせてくれます。


さてさて、Sさんのきゅうりに反応して頂き、きっとSさん大喜びだと思われます。
江戸中期から幕末にかけて、縁取りが華やかなものが増えますので、料理を盛付けた際、皿と料理が共に際立つようになります。
当時は食材が限られておりますが、我々が全国各地よりも海を渡った海外からの食材も食卓に並ぶ時代ですので、様々な工夫を懲らし、器を楽しむ日常が送れると思います。
次回は、そのような目線で御覧頂けましたら、私よりも料理大好きSさんが喜びます。


現代作家にまつわるお話は様々な所でさせて頂いております。
先日も「家内は現代物が好きだけど、僕は古い物が好き」と仰る御夫婦が御来店されました。
現代作家でも素晴らしいものを生み出す方は多くおられます。
その方々の腕を金銭を出して購入させて頂くのですが、その場合の一番の注目点は「気に入ったかどうか」だと思います。
時代物でも現代物でも、そこは同じ目線でなくてはならないと考えております。

現代の職人が、この時代を映し出し、この先100年、200年…と受け継がれていくものを作しておられれば、それは購入に至るのは自然な事です。

目利きとは、古い物と現代の物を見分けるだけでなく、そうした良い物を見る事だと思います。


この方は…と感じる方は何人かおられますが、それは次回、お話致します。

世の中には、古美術商が言っているから間違いない。よし、投資で買おう!という方もおられるので、本質を見抜く力がある方でしたらお話させて頂いております。

又、それは個々人の好き嫌いにも通じる話になりますので、現代の陶工師も投資で購入されたら頭にくるはずです。


全て気持ちです。

可能性への投資。←そうですね。その方の技術が発展しますので、おおいに賛成です。


長くなりますが、テレビの影響が大きく違う方向で世間に染み付いておりますが
「本物と偽物の見分け方」を教えて欲しいと仰る方が急激に増えております。

偽物はこの世に存在しないと言う考えでおりますので、言葉には注意して頂きたく日々感じております。

偽物ではなく、単に時代が若かったり、良いものを真似て作ったものなだけで、商品価値は下がりますが、この世に存在しているものです。


騙された云々の話を聞くたびに、その方の物の買い方を疑います。

気に入ったから御購入されるのが買い物。
気にいらないものを金銭はたいて購入する事はしなければよろし。

勿論、店に並べるものは、全て自信を持ってお勧め出来るものを揃えておりますが、少しでも疑いがあるのであれば買わなければ良いだけの話です。


現代作家の作品なる物を購入するに辺り、どこに御自身の価値観を合わせるかで選ぶ物を絞り込めます。


コピー品等を見ていると、たいしたもんだ。と思いますがね。
でも、その類いはいつしか雑に扱われ、この世から姿を消します。

人間も同じですね。こわ〜い。



Tさんのお話に便乗させて頂き、長文を朝食前から書いておりますが、脳がフルに過剰反応した内容でしたので、有り難く書かせて頂きました。



この夏も、ひまわりが綺麗だったね♪と言える思い出を、いっぱい増やして下さいませ。


そして、末永く、Tさんの手元で花を生けて、活き活きと活躍させて下さい。

長文、興奮のあまり、失礼致しました。