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大琳派展に行って参りました
今年は、割と展示会場も多く回れた年でした。

なかでも「大琳派展」
俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一・鈴木其一の「風神雷神図」が一度に展示されるとの事で、
これは行かねば!

と張り切っておりました。
紅葉の時季も重なり、人出は多く、美術鑑賞には少々混雑過ぎますが…

私が、はじめて俵屋宗達、風神雷神図を目にしたのは、学生時代の頃です。
品格のある金の屏風が迫力と共に、画面の大きさを更に感じさせる風神・雷神を描く構図、空間の取り方に圧倒されました。

それぞれの表情も豊かで、鬼気迫る迫力に、人間の創造性を感じ、立ちすくんだものです。

その時の衝撃は今でも薄れる事無く脳裏に焼き付いております。

同じ感動が味わえるか「風神雷神画」の目の前に立ちました。

が、今回は人が多過ぎて、その迫力が半減しておりました。
非常に残念な事です。

さらに横には、尾形光琳の風神雷神図。
そして、酒井抱一の風神雷神図。
コーナーを挟むようにして鈴木其一の風神雷神図。

これは、少し下がって拝見しようと思い、4点を同時に見れる場所まで下がりました。

なんとも異様な空間を感じました。

今年の夏に「巨匠たちの日本美術」と題した展示が、同じ東京国立博物館(平成館)で開催されておりましたが、その時の展示も

運慶VS快慶
雪舟VS雪村
永徳VS等伯
宗達VS光琳
仁清VS乾山
…(以下省略)

と、横並びに展示をする形を取られており、これは、なかなか美術鑑賞には面白い仕法を取られているな〜と感心しましたが、今回は4点同時に、同じ題材です。

横の方々が拝みはじめましたが、気持ちは非常にわかります。

私も、思わず手を合わせて鑑賞したくなりました。

350年の間、どれだけの人の心に訴えかけ続けているのか…。

風神雷神画だけではなく、本阿弥光悦・俵屋宗達・尾形光琳・尾形乾山・酒井抱一・鈴木其一と、順番に拝見しやすく、又、出展数も多いので、お出かけになってみて下さい。

店に戻ってから、しばし画集を眺めておりましたら、近所の茶道家の方がいらっしゃいました。

「拝見させていただくのも心苦しい程ですね」

まさに、そのお言葉通りの展示内容ではないでしょうか。


良いものは、人の手によって残されて行く…。

良いものが、まだまだたくさん日本にはある現実を大切に、日々精進して行こうと改めて思いました。