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白抜きについて
味噌漬けってな〜んて美味しいんだろ〜。
そちらではなく、平戸焼変形皿を例えに・・・。
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白抜きとは、こちらの皿のように地の部分(白)を残して描いて行く技法です。
この場合、藍の濃淡だけで表現をしており、水墨画を思わせる技法でございます。

皆さん、結構さらりと御覧になられますが、こちらの皿は10枚揃いで出てきておりまして、10枚の皿を同様に手書きで仕上げるとなると、作り手側からしますと技術力と根気が必要となります。

白地を残し絵柄を浮き上がるように描いていくわけですが、焼き上がりの濃淡の具合も配慮し描いていきます。

皆様、御存知かと思われますが、平戸焼は主に献上品として扱われていたものが多く、位の高い方が御使用になられていた貴重なものです。

このような透き通る白地に繊細な絵付けは嫌みが無い品格を漂わせます。

お手元に同じような技法で描かれているものがございましたら、その作り手の頭の回転の良さと技術・経験を改めて御覧下さい。
抜かり無く描かれているかと思います。

自信が無ければ、まず描こうとはしないはずです。

このような白抜きをみておりますと、店主が崇拝する加山又造画伯の水墨画が頭に浮かびます。

一度、お手元で『白地を残して筆で』描いてみて下さい。
濃くなり過ぎる部分や、白と黒とが逆になってしまう方が多いかと思います。

描いているうちに画面いっぱいに塗り潰したくなるようなはみ出した箇所も出てくるかもしれません。

焼き物に限らず、描く事は脳をフル回転させて、そのうち手が慣れと共に動き出すものかと思いますが(経験上)同じ絵柄を描く事と、構図を乱す事なく描き続けられる絵師の能力にお気づきになられたら、きっと手書きの物への見方も変わるかと思います。

全ては、そこにある個体となった物が全てですが、一品ずつ鍛錬に生み出されたものを、作り手と、ここまで残してくれた方々へ感謝の気持ちで御覧頂けましたら幸いです。


と、ここまで書いておきながらですね…。

こちらの平戸焼変形皿5枚揃は数年前に既に完売。
残り5枚は店主の手元で日々活用しております。
今の所、お譲りする予定はございませんが、御興味のある方はお声掛け下さい。
自宅より店に持って参ります…が、非売品とさせて頂きます。

今回は、このような白抜きの絵皿に関しての作り手の努力と想いをお伝えした次第でございます。

味噌漬けはTさん(女性)に頂きました。
ごちそうさまでした。