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人と物
恩師が亡くなられた事を知りました。
私の芽を上手に引き出してくれた方です。

先日、恩師の残した作品を改めて拝見して来ました。


何も、変わらない作品を前に、時間だけが過ぎて行っていた事を確信するには時間がかかりました。

人は物を生み出しては去って行きます。

残された、物としての物体は、そこから一人歩きを始めます。

歴史には「受継ぐ」事が必要な物体や思想が多く存在します。

それらを肉体を持って生きる現在の人々が、強く確信し大切に守る事が出来たら、この上なく、豊かな暮らしをおくれるのではないかと考えます。

恩師の作品に感謝の気持ちを精一杯込めた一礼をし、その場を立ち去りました。

そして店に戻り、誰が作ったのかもわからない無銘の物に改めて責任を感じます。
残そうと思って造り出された物では無いはずです。

必要とされて生み出され、時代毎に必要とされ今に至る物。

これらを手元に置ける事は感謝の他にありません。

恩師には、物の見方を教わりました。
固定概念に捕われない物の見方に感動は宿ります。

飯塚先生。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。

山崎亜希子